NO MERCY・胃之上 奇嘉郎
あの中村 嘉宏先生こと胃之上 奇嘉郎先生の初期作品、『NO MERCY』でございます。
エロ漫画出身でキャラクターデザインしてエロ漫画で印税1億超えのエロ漫画家さん(どこの鳴子ハナハル?)もいる今の時代なら珍しくないかもですが、14年前にしたらどうなんでしょう??
(*´σー`)?
さてコチラな、ただ普通のエロ漫画を紹介するワケないよのさ(・x・)エロ漫画枠だけに収められない作品でして。
みんな大好きケッチャム伯父さんを彷彿させる作品、クローネンバーグ作品ばりの粘膜描写、異形に幼女に半陰陽にハイブリッドアニマルなど特盛な内容。
糞親父の遊ぶ金を捻出する為に、汚い小屋(汲み取り式トイレの)に穴の空いた靴下と毛布だけ着せられ鎖で繋がれた娘に、売春させてるのを覗き見る男の子の話し『小屋のある風景』ですが、一発目で出ますが、いきなり重量級の鬱ネタを、、、(;´Д`)アウ...
しかし、とんでもなく雰囲気感が良く(違う方向で)心にしみる味わい。
うって変わってSFスリラー色が強い『Dolls』ですが、ざっくりDollsを説明すると人造ダッチワイフ人間で、性的趣向に合わせて、異常に小型の人造人間、ハイブリッドアニマルなどを作ってエロい事する話しなんですが。
Dollsに施された悪趣味な性的な特性もなかなかヒドイ。
表紙になってるキャラが出る『異形館・欲望の卵』ですが、今度は『ヘル・レイザー』的な話しなんです、直球オカルト物です。
妻と別れ、さらにはリストラされた人生詰んだ父親さんが、自分の娘を愛するあまりに全身粘膜化(粘膜描写が凄い)
オチの暗黒っぽいのがツボでしたよ。
しかし、見ての通りの圧倒的な画力にビビりますわ、どのコマも捨てコマが無い∑(゚Д゚)
正直、いかにもエロ漫画な話しもありましたが、あの絵柄画力で誤魔化された気もします(´∀`*)ウフフ、、、
こんな無駄にネリネリされた設定とか、エロさを無視したアングル(粘膜親父のアングルは物凄い!)とか、男目線で見るとサッパリ抜けない内容でしょうなぁ(・∀・)野郎どもよ残念だな!!