イノ溜め

気持ち悪いのばっかりみておりますね。

Angst・アングスト/不安

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ウッス、イノっス。

今回ご紹介する映画『アングンスト』ね、1983年の作品なんよ、2020年の再度日本で公開とな。

詳しくはVHS時代に一回は『鮮血と絶叫のメロディ・引き裂かれた夜』ってタイトルで日本に来たらしいよ。

ちなみにイノ家にはVHSという文化は無かったんで、もちろん観たことはない。

こんなパターンはスゴイよね?

それではご紹介して行こうか(*‘∀‘)

 

 Storyline

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 刑務所から釈放された男は、今でも殺人衝動を抱えたまま街に放たれた。

男は、立ち寄った食堂で2人の女を見て湯水のように湧き出る殺人衝動を感じていた。

食堂からタクシーに乗り込む男は、ここでも女性ドライバーに欲望を抑えきれず靴紐で襲い掛かろうとするが、異常に気付いた女性ドライバーに追い払われ森の中に逃げるように消えて行った。

森の中を逃げまどう男。

男は森の中に一軒の家を見つけ、ガラスを割り中に侵入。

驚いた事に家の中には車椅子の男が居たが、知的障害らしく侵入してきた男を見て騒ぐこともなく、どうやら男を自分の父親と勘違いしてるようだ。

やがて男が侵入してるとは夢にも思わない他の家の持ち主の娘と母親が 帰ってきた。

男は息を潜めて娘と母親の様子を伺うのだが・・・。

男の侵入に気付いた母親の悲鳴から、最悪な運命を辿る一家。

長い夜になるのか?それとも、あっという間に夜が明けるのか?

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さぁ、男の残虐な犯行の一部始終を観てみようか?

Review 

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 うーん、凄かった。

ココは素直に言おう、凄かった。

セミ・ドキュメント的な作品かな?って思いながら観たんですが、結構なショッキングホラーでしたね。

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 上のあらすじですが、言うの忘れてたが実際にあった事件を映画化してるん、だもんでこんなにアッサリなんだよね。

 取り合えず、映画の話をしてから、実際にどんな事件だったのかやって行こうかね?

 

耳が忘れないような独特な音楽の中、押し入った家での犯行を観せられるんですが、この殺人鬼の男のヤバさが家に押し入る前の食堂のシーンですでにヒシヒシ感じます。

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それが食堂でソーセージを食べるシーンなんですが、カウンターに座る女の子を視姦しながら、男がひたすらソーセージをモリモリ食べてるだけなんに、どんどん怖くなるん!(;´・ω・)ウーッ

食堂内も男のヤバさに気付きはじめ流れる緊張感の伝わってくるんだよね、この居心地の悪さたるや!

なんか、電車に乗ったら車両にグデングデンに酔っぱらった奇声を上げてるオッサンが居て、誰も絡まれ無いように目線を合わせないような緊張感に似た感じ、あれに近いね。

だのに、目線を合わせたくない男の目のアップをグイグイとブッ込んでくるという、尻毛も白くなるような緊張感を観る人に与える恐ろしい作品ですよ、こっちもアングストだ!覚悟しておこう(*´Д`)b

 

そして家に侵入してからも、ヤバさと緊張感は持続したまま、とっぷりと残虐な行為の一部始終を観る事となります。

いかに残虐だったか?

コレ言わないで置きましょう、公開されてから観て下さいな。

少し言うなら 殺害するシーンもヤバかったが、すでに息のない母親の口に薬を入れるシーンの地味に狂ちょる感がもう・・・勘弁してくださいってもうぅ(´;ω;`)ウッ…

 キチなガイならではの行動の突拍子さと動きに観てる最中なのにドッシリ精神に来るわわぁ・・コッチまで監禁されてる気分になるね。

 

さらに、この作品を美味い味に仕上げてるのが、散々言われてますがカメラワークの奇抜さですな。

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今でこそ珍しくもない上からの撮影や、GoProのサムスクリューを緩く回して撮った感じのフワフワな映像、もちろん当時はGoProなんてないし、当時にしたら恐ろしく凝っておる。

そして、わざと暗くしている(と、睨んでいるのだが)娘さん殺害のシーン、あの暗さで『暗くて見えなかった』言うチビッ子も出て来る思うが。

あの暗さは計算してんじゃないかと思っておるよ、抜群に怖く観える暗さよ(ガクガク・・・)

まぁ、公開されたら観てぇ、説明できんから(*´Д`)ムリムリ!

 

 

で、『この映画は事実に基づく』ですが、1980年にオーストリアで起きた一家殺害事件がもとになってるんだって。

仮出所中の犯行で、逮捕された後は法律にまで影響を及ぼすような祭りになったんだって。

さてさて、その犯人・殺人鬼ベルナー・ クニーセク。

・・・うーん、聞いたことがない。

マニアさんなら分かるかもしれんが、とりあえず知らない(;'∀')

最近、マイナーな殺人鬼映画ブーム来てるん?『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』とか、全然ウェルカムなブームなんだけど(*‘ω‘ *)

そんなマイナーな殺人鬼ベルナー・ クニーセクは、母親を刃物で刺すわ、強盗は働くわ、73歳のお婆ちゃんを銃で殺害し刑務所にぶち込まれるなど、なかなかの悪い子だったようですな。

実際のベルナー・ クニーセク、ジョン・C・ライリーに似てる。

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 今回、元になった事件ですが、車椅子の知的障害のある息子さん26歳、母親55歳、娘さん24歳と実際は少し年齢が低かったみたいね。

家に押し入られて小切手で約20000円(昔にしたら大金ですよな)をクニーセクに渡したにもかかわらず殺害されてしまいました。

 

作品と同じ方法で殺害されたのは母親で、車椅子の息子さんと娘さんは映画とは違う殺害方法でしたね、息子さんは母親と同じく首を絞められ殺害。

娘さんの方は映画も凄惨な殺害方法でしたが(観ればわかる)、実際も凄惨で何十時間も虐待されたあげく首を絞められ殺害されてます。遺体には多数の殴られた跡、ヤケドの跡の虐待の跡で凄かったそうです。

殺害した遺体としばらく一緒に居たとかいう事実もあり、世田谷一家殺害事件と同じ薄気味悪さも感じるよね。

そして、作中のある場面で射精するシーンで神戸連続児童殺傷事件のアイツを思い出したりして、猟奇的な事件が好きな方は深いトコロまで潜りがいがある作品じゃないだろか(*‘∀‘) 

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 家族の遺体の他に飼い猫の遺体も発見されたそうで、映画で印象的な唯一の癒しキャラだった犬は実際は猫だったんですねぇ。最初に襲うおうとした家に犬が居て断念した供述もあり。

映画では犬がどんな扱いかココも注目すると良いよ。

この事件の顛末も映画とはちょっと違いますが、コレも言わないでおきましょうかね?

 

 

なんか、言わない事が多いですが、観て確かめてみて欲しいんダナ。

公開が7月3日と、そう遠くないので是非とも、是非とも。

 

 

 それでは

また!(・∀・)ノ