Lords of Chaos (2019)
Storyline
自然豊かな北欧生まれのブラックメタル。
ノルウェー県のギタリスト、ユーロニモスがやっているバンドMayhem・メイヘム 。
メイヘム は、人気はあるものの、なかなかメンバーが安定しないバンドだった。
新しいヴォーカリストのデッドが入ってきて、さらに過激さを増すスタイルと、デスメイクを施したメンバー達の過激なライヴでメイヘムのさらに人気はウナギ登った。
が、デッドのどこか不安定さのある精神状態が、悪化しデッドはショットガンで頭を撃って自殺、たまたま第一発見者だったユーロニモスはデッドの遺体写真を撮ったあとに通報。
さらに、デッドの吹き飛ばされた頭蓋骨の一部をペンダントトップにしメンバーに身につけるように渡すという尋常じゃない人間性に嫌気がさしたベースが脱退、ボーカルとベースが居なくなったメイヘム 。
これからアルバムを作ろうと思っていた時だったのに・・・。
だが、運よくサポートメンバーとしてヴォーカルのアッティラシハー、ベースに違うバンドのヴァルグがチカラを貸してくれて無事にメイヘムの記念すべきファーストアルバムが完成。
そのからの バンドのメイヘムの人気も過激さもドンドン上向き、 ユーロニモスもレーベル、レコード屋を立ち上げなど。
メイヘムは『ブラック・メタル』という新しいジャンルを確立したのさ。
派手な環境で仲間達と犯罪ギリギリの行為を行い。
常に人々を惹きつけていたユーロニモスだが、徐々に自殺したメンバーのデッドの影に囚われ・・・
メイヘムのファーストアルバムを躍進させた影の功労者・ヴァルグ。
彼はこの自分達が生み出した『ブラック・メタル』をインディーズ的な規模で納めるというユーロニモスの考えが納得いかず悶々としていた。
ヴァルグは野心に囚われ・・・
そんな二人だけでなく、周囲の人々も徐々におかしな方向に向かいはじめる。
このバンドは一体どうなる?!
どうなるのさっ( ;´Д`)!!
Review
いくらなんでもヤンチャ過ぎるだろう(震)
実際に起きた殺人事件を題材した本の映画化作品です。
私は新潟うまれメロコア育ちなので、メタル・・・しかもブラック・メタルなんて知らんにもホドがあるんですが。
しかも、こんな・・おっかなそうな人々の演るバンドなんて!
だが、ココは声を大に(フォントを中150%)して言います。
ブラック・メタルを知らなくても全然大丈夫です。
まったく問題ないんですが。
ただ、この監督さん・ジョナス・アカ―ランド監督なんですが、彼の過去の作品を観ておくと、かなりニヤニヤできる・・・いや、密かなニヤニヤなんでココロの端っこに血文字で書いといてください。
ちなみに、この作品を観る前にこのお方経由(またかっ!)で、ハマりました。
是非に飛んで読んでみたらよい↓
随分前から目を付けていたらしい・・・
で、話を作品に戻しますが、実際に起きた殺人事件を題材にした言いましたが、上のザックリあらすじでは触れてませんが、サポートとしてチカラを貸したベースのヴァルグにユーロニモスが刺殺されます。
その経緯を青春モノの衣で包んで描かれてます。
実は、ジョナス・アカ―ランド監督もブラック・メタルバンドをやってるそうで、作ろうと思えば大衆を置き去りにして、もの凄いブラック・メタルの通が濃い内容の作品に出来たかもしれない・・そこを抑えて青春モノとして観れる作品にしたのは拍手しかないね。
青春モノ言いますが、明るい青春モノではないんですよ?
音楽ジャンルも野外フェスで演るような感じでないし、死んだ豚の頭を 客に投げたりとか血ダラダラ出して演ったりとかで、かなりキワい!
確実に明るくはない世界なんですが、軽やかに感じるのはジョナス・アカ―ランド監督の作風にある『悲惨なんだけど、フフフッてなる』←が上手く軌道してます。
だが、やはり人が死ぬ青春モノ、観た後は悲しいというかしんみりしますな。
個人的には頭蓋骨のペンダントトップの真相が、猛烈に切なくなったね(コレは秘密にしておこう)
実際に起きた事件通り、ユーロニモスがヴァルグに殺害されるシーンも忠実に再現されており、メッタ刺しです。
実際は26ヵ所も刺されて死んだとサラッと記事にはありましたが。
26ヵ所・・・日本では大体、10ヵ所刺されたらメッタ刺し言いますが、26ヵ所も・・・あんなに楽しそうだった2人だったのに、相当な憎悪の塊と化していたんでしょうヴァルグ。
あんなに楽しげだったのに、さびしいですなぁ・・・。
すでに話題になってる思うんですが、ユーロニモスを演じる俳優さん、どっかで見たような?その他の俳優さんも、なーんかどっかで?
と、いうのも異常なぐらい有名俳優さんの親族出てます・・・この遊び方、まさにジョナス・アカ―ランド監督っぽい!!(こーいう贅沢な遊びすんのよ!この監督!)
ユーロニモスを演じるのがマコーレ・カルキンくんの弟さん、ロリー・カルキンさん(てっきりスコット・ピルグリムのオネエ役で出てた二男の方かと思ってたんですが三男の方だったんですね)この世のものとは思えない眼球の透明度が美しい、いや全部美しい。
不思議ちゃんデッド役が、ヴァル・キルマーの息子さんジャック・キルマーさん・・・ヴァル・キルマーっ気ないにもホドがあるだろうw 立ってるだけで周りにBL感を漂わす妖しさよ(罪作りよのう)
ユーロニモスの店のバイト役(このバイトが大変な事をやらかす!!)に、ハリウッド征服を企ててるとしか思えない、北欧の子宝・スカルスガルド一族の五男のヴァルター・スカルスガルド・・・もうね、大きくなってまぁ!!
『美しい俳優さん観たいケド・・・ブラック・メタルがガンガンに流れるんでしょ?ねぇ?』
と、思ってる親御さん、安心してください。
ライヴシーンで少し『ヴォォォォォォッ!!』言ってますが、その他はあの、あのシガー・ロスが音楽を担当しております。
シガー・ロス・・・エモーショナルい、略してエモい。
青春モノにシガー・ロス、素晴らしいよな(実際よかった)
ああ、ちょっと思い出したら、おセンチになってきたんでもうおしまいにします。2649文字も打ってお手が疲れたし(;ω;)もう帰って(この態度)
それじゃ
また来週っ!(。´・∀・)ノ゙