アニマルズ・愛ノケダモノ/ Hounds of Love (2016)
Storyline
オーストラリア県バース町では、ここ最近若い娘の失踪事件が多発していた。
そんな失踪事件とは関係ないであろうJKのヴィッキーはクサクサしていた。
両親の別居だけでも腐るのに、母ちゃんは今夜のパーティーに行っちゃいかんいう。
心配すんなや、もう色んな方向で大人よ!
そんなんで、夜にコッソリ家から抜け出したヴィッキー♡
こんな夜中に、こんな襲ってくれ言わんばかりのナリで歩いてると。
車から声をかけて来るDQN が・・・・
って、熟年夫婦?
『どこ行くの?危ないから送ってあげるわよ』奥さんの優しい申し出を、社交辞令的に最初は断ったのだが、ラッキーっとばかりに車に乗っちゃうヴィッキーちゃん(お勃立つ死亡フラグ!)
車で陽気な夫婦と会話が弾み、ウチくる?いくいくっ!!
家に着くと、案の定でタラフク盛られて、抵抗の甲斐むなしく・・・。
なんとコノ夫婦、旦那ジョン・妻イヴリン。普段より若い娘の拉致監禁を嗜んでおります☆
しかも『キャッチ&リリース』ではなく『キャッチ&キルッ!!』の超硬派。
今までも何人もキルして森に埋めているのであった!(怖いわぁ)
そんな夫婦に拉致され、何人も死んだであろうベッドにオモクソ縛り付けられるヴィッキー。
まぁ、でもね夫婦だしぃ、奥さんいるワケだしぃ、まさか奥さんが目の前に居る時にエロい事は・・・
する―――――ッ!?
が、妻のイヴリンも旦那が他の女にエロい事するのを見て平常心ではいられないようで、このブー顔だw
そんなんでジョンも流石に最後の一線は超えてこないようだ。
ようやく状況を飲み込めてきたヴィッキーは、この夫婦の様子をうかがい逃げる隙を探すのだが。
家は鍵だらけ、こんなゴッツイ鎖でつながれており引田天功でさえ脱出できないだろう、そこでヴィッキーは考えた・・
旦那ジョンは家ではこんなだが、外では人畜無害の影の薄い男らしい。だが家では威張りん坊だ。
妻のイヴリンは、前の旦那の間に子供が居て親権問題で揉めており、子供と離ればなれでその満たされない愛情を飼い犬に注いでいた。
ジョンがいずれはその子供と3人で住もうと言ってる言葉を信じて、ジョンが若い娘を拉致するのに協力しているご様子。
しかも、ジョンが他の女にエロい事をするのは、正直嫌らしい。このフテ寝だw
イヴリンのこの弱い部分に漬け込んで味方に付けて逃げよう!(恐ろしい子っ!)
ヴィッキーのこの姑息な作戦が功を奏し、イヴリンがヴィッキーを逃がそうとしたのだが・・・・失敗♡
逃げ出そうとしたヴィッキーは、しこたま殴られ(おうぅ・・)
とうとう、ジョンの最後の一線を破られてしまう(おうっっ・・・)
そして悪夢のような日々を過ごしているヴィッキーは抵抗する気力すらなくなり、いよいよ今まで拉致された女の子達のように森に埋められる運命になろうとしていた。
が、その頃ヴィッキーの母ちゃんが必死にヴィッキーの行方を探し、いよいよ怪しいと睨んだ家に踏み込もうとしていたっ!!
はたしてヴィッキーを助ける事が出来るのか?!(ネタバレは下です)
母ちゃん早くっ!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。
Review
タイトルもなんかスゴイですが、内容もスゴイ作品でした、今月のオススメです。
何といましょうか、以前紹介した日本公開が決まりました『地獄愛』に、『羊たちの沈黙』の衣を付けて油でカラッと美味しく揚げたような作品です(あんま食うと胃もたれする)
『Alleluia・地獄愛』詳しくはコチラ↓
JK・ヴィッキーが逃げる為に、イヴリンに擦り寄る作戦やラストの母ちゃんサイドの捜索劇は、なんとなく『羊たちの沈黙』と同じハラハラ感があり、やりよりますわ。
『ハラハラ感があってぇ、JKがエロい事され、なんか血も出るみたいだし面白そうじゃん!』
と、思ってるチビッ子も居る思いますが、物凄い重いです。
この作品では三人の女たちの地獄が繰り広げられます。
JKのヴィッキーはジョンに犯されそうになった最初の時に、必死の抵抗をみせるのですが、鎖でつながれた状態で抵抗出来ず、いざリトル・ジョンが挿入されそうになった時に、ウンコを漏らして抵抗します。
この描写の凄さ、再三このブログでも映画におけるウンコの役割や立ち位置を口が酸っぱくなるまで言ってましたが。これは哀しきウンコです、こんな悲しいウンコはイカンてぇ(;ω;)
イヴリンの目の前で愛する旦那ジョンが他の女にエロい事する場面、拉致するまでの手助けをしてはいるけども、好きな男が自分以外の女とアハンアハンする場面を見て平気な女はいないですよ?地獄ですよ?コレは。
そして、子供のかわりに可愛がっていた犬をジョンに蹴り殺された(THE☆鬼畜)イヴリンの気持ちを考えると・・・ウグゥ
イヴリンが我が子に注ぐはずの愛情を犬に注いでいた分、もの凄いツライシーンです、覚悟しておくんなまし。
ラストのイヴリンとヴェッキー、そして詳しくは描かれてなかったですが3人目・必死に娘を探していた母ちゃんね。
この3人の表情は必見です。
あと、音楽と映像が素晴しいんだよねぇ、実に。
アタマで学校のグランドではしゃいでいるJK達の映像のヤバさ、多分ジョン目線なんでしょうか?舐めるようにJKを撮ってます、コレがネッチリして、かなりキモさを醸し出しオモクソ嫌な予感がする映像は凄いの一言。
韓国映画『チェイサー』の冒頭の映像のセンスを思い出しましたわ。
コレが長編デビュー作って言うんだからたら、度胆抜かれますねぇ。
犬が蹴り殺されたり、エゲツないシーン満載なんですが、是非とも女性に観てもらいたい映画です。
■全然ジョンに触れてませんが、思い出したくもないキャラなんで!(放棄だ、放棄っ!)
ネタバレはコチラ↓
ヴィッキーの母ちゃんが踏み込んだ家は、なんとヴィッキーの監禁されている家の斜め前の家で、娘を見つけられなかった母ちゃんは、ヴィッキーの名前を叫びながら半狂乱。その半狂乱の母ちゃんの声を聞いたヴィッキーは、生きる気力を思い出しジョンとイヴリンに抵抗するも、ジョンに抑え込まれてしまう。さらに馬乗りなりヴィッキーの首を絞めるジョンの背中を、後ろにいたイヴリンが包丁で刺しジョンを殺害。イヴリンの子供と住む気はないと言われ、可愛がっていた愛犬もジョンに蹴り殺されたイヴリン、ジョンは殺されて当然さ!
その隙をみてヴィッキーは外に逃げ出し、母ちゃんと再会するのである。
Hounds of Love Official Trailer 1 (2017) - Ashleigh Cummings Movie