Storyline
え?みんなと同じじゃないの?
ここはオハイオ県バス市。
バス国道わきに黒いビニール袋を持ってうろつく少年。彼の名はジェフリー・ライオネル・ダーマー君、森の奥にあるライオネル・ダーマーさん家の長男だ。
で、その黒いビニール袋の中身はなんぞ?
車に轢かれた動物の屍だよ♡
ジェフリーは、すでに死んでる小動物の死体を集めては肉を酸で溶かし、その骨をホルマリンに漬けて瓶に保存する為にウロウロとしていた。
嗚呼、キモい。
そんなジェフリーは、もちろん学校でも不気味で浮いてる存在だろう・・・
いや、それ以上の存在だった(`ェ´;)
突然、痙攣失神のフリをしたり
授業中にアババな人のモノマネをしたり。
学校では有名な変人だったジェフリー。
そりゃ、ざわつくわよねぇ。
問題ばかり起こすジェフリーに父親はジェフリーの作った不気味なコレクションを捨てたり。
代わりにダンベルを与えてみたり、もっと健康的に社交的になれと言ってみたり
それに反してジェフリーは他の子と自分の違いに戸惑い、悩みドンドン自分の内面に疑問を膨らませて行く。
このムラムラする気持ちは普通なの?
この湧出る死体への好奇心は普通なの?
僕は普通なの?みんなと違うの?
どうなのさ?(*`д´*)
Review
カサブタの下で着々と膿んでいくーぅ。
『ジェフリー・ダーマー』の名前を聞いて喰い気味になる方もいる思いますが。
この作品、その『ジェフリー・ダーマー』またの名を
ミルウォーキーの食人鬼ことジェフリー・ダーマーの高校時代を描いた作品だわね(о´∀`о)
マジにジェフリー・ダーマーと同級生だったバック・ダーフさんのグラフィックノベル『My Friend Dahmer』の映画化です。
もう、絵柄からして不気味!
ホラー映画好きで『殺人鬼・シリアル・キラー』についてやたら詳しかったりする方、結構いる思いますが・・・(フォロワーさんの中にもチラホラ)
このジェフリー・ダーマーも結構有名なシリアル・キラーでしょう、実際にすでにドキュメンタリーフィルムも入れて2作品出てるんですが、ジェレミー・レナーがジェフリー・ダーマーを演じた『DAHMER 』の次から次に殺す時代より前のお話で、最初の犯行に及ぼうとしたトコロで終わります。
だもんで、例の冷蔵庫ゴロゴロ人肉素材は期待しないで下さい( ;´Д`)
お母さんは薬物依存症で育児放棄気味、お父さんも周りと歩調を合わせられないような大人。
しかも夫婦喧嘩ばっかり。
お父さんは『自分のような大人になるな、社交的になれ』と悩めるジェフリーにグイグイと圧をかける、さらに悩むジェフリー。
そこに来て、ジェフリーは自分の中の性的趣向と、死体への湯水のように湧き上がる興味のに戸惑い、さらにさらにドツボに。
そんな腐った土壌でスクスクと歴史に残る殺人鬼が育って行くワケというな。
まぁ、殺人鬼の気持ちなんて分かるまいと観てたのですが・・・
ジェフリーの気持ちが想像できるような場面(死体愛好とかの方向じゃなく!)が結構あって、なんとも言えない顔色です。
特に父ちゃんからの理不尽な圧力とかで悶々とした経験ある方あるっしょ?
親による『普通の子になれ』の言葉の暴力に傷付いた経験あるでしょう?
後出しジャンケンだが、ジェフリーが犬を殺そうとして踏み止まったり
ジェフリーの奇行が面白くって擦り寄ってきた同級生に馴染もうとしたり
それなりに『普通』になる努力はしていたんだよねぇ、もしかしてこれから起こる残虐行為が防げたんじゃないか?って思ったりしたが、後の祭りですがな。
普通になろうとしたが、同級生の無神経な仕打ちが・・
すでにジェフリー・ダーマーの残虐な行為を知ってる方にはハッ(ニヤッ)とするシーンも出てきますんで、そっちのジャンル映画の玄人さんも楽しめる作品だと思うぞな。
『ジェフリー・ダーマー』という名前を伏せて作品にしたら『さよなら、ぼくのモンスター』のような感じなんで、実のところココに載せるかどうか迷ったんですが(; ̄ェ ̄)
お前ら、殺人鬼大好きだもんなっ!(о´∀`о)
ジェフリー・ダーマーの『ダ』の字だけで観たがるやがるはず!(確信)
ちなみに、映画化して欲しい殺人鬼ははナイト・ウォーターことリチャード・ラミレスです(・∀・)アレは映画にしたら面白いハズ!!