実際にいた殺人鬼映画 2
今回も、実在する殺人鬼がモデルになっとる映画を集めてみました。
さぁ、良い子のみんなが知ってる あの人は居るかな?(о´∀`о)居るかな?
前回はコチラ↓
アウトロー/キム・ギファン・その他
貧困層出身のその男達で結成された暴力集団は、富裕層の人々を拉致しては無差別に殺害するという事件が多発していた。
その邪悪な暴力集団に拉致され散々凌辱された女が警察に保護され、彼女の証言で暴力集団は逮捕された。
その被害者女性と良い仲になった刑事オ・ジョンス。
2人は結婚し彼女と子供の3人で新しい生活を歩んでいくはずだったのだが・・・再び理不尽な犯罪に巻き込まれ大事な妻と子供は無残にも凌辱されたあげく血塗れの死体となって発見される。
犯人はすぐに捕まるも証拠不十分で法では裁けない。
オ・ジョンスは愛する妻子を奪われた復讐(ふくしゅう)を遂げようと誓った!
■実はこの映画、2件の事件をMIXしてあります。
一つは韓国梨泰院で起きた殺人事件・梨泰院殺人事件。
妻子がカフェのトイレでレイプされ惨殺される事件はモロに『梨泰院殺人事件』(実際は被害者は男性なんでレイプはないが)
こちらは単体で映画化しております。あのオバ様達の恋人チャン・グンソクが主演をしておる作品ですが、なかなか軍足が演技派でタマゲタ作品です、ちょっと色眼鏡外して観てみ。
どんな事件かというと、梨泰院(イテウォン)にあるハンバーガーショップのトイレでグサグサに刺された血まみれの男性の遺体が発見。
逮捕されたのは遺体で発見された男性とは一切面識のないアメリカ国籍のアーサーとエドワード。この二人は米陸軍のお偉いさんの御子息(ワァオ!)
意味もなくナイフを持ち歩きイキッていたこの2人の御子息様、ゴロゴロ出てくる証拠もなんのそので御咎めもなく釈放という煮え切らない事件です。
実際の犯人はコチラ↓
御子息なのに、このチンピラ顔w
そして単体の『イテウォン殺人事件』の犯人役の2人↓
作品はサイコスリラー寄りの作りでしたが、グンソックがなかなか鬼気迫る演技で魅せます。
オチは実際の事件通りモヤモヤした終わり方でしたな。
そして、今回の作品の犯人2人役はコチラ↓
コチラは最後でキッチリスッキリ終わらせますw
が、かなりぶっ飛んでる韓国映画展開でリアリティ果汁濃度20%(・∀・)b
そしてもうひとつの事件が至尊派事件です。
刑事オ・ジョンスと妻が出会ったキッカケの事件が『至尊派事件』ね。
実際の事件はいうとな、1993年7月から1994年9月の間に5人を殺害した事件です。
6人で結成された集団は『至尊派』と名乗り、富裕層や弱い女性を中心に狙うクソ集団で、その場で殺さずしばらく監禁し利用価値がなくなったら殺す、早々と男性の方を殺して女性はしばらく生かしておく・・・その後の展開考えたくないな( ;∀;)
拉致監禁の場所になったアジトには鉄格子付きの地下檻や、死体を燃やす焼却炉設備という徹底ぶり。
作品と同じく至尊派の獣たちの隙をみて脱走してきたボロボロぼ女性の証言でお縄になっておりますな。
実際のリーダーのキム・ギファンがコチラ↓
なんか、笑顔の画像しかないの・・・怖いわ( ;´Д`)
そしてコチラが キム・ギファンの立ち位置にいる役者さん↓
うーん、やはり本物のキム・ギファンの方が何ともいえない薄ら寒さがあるよなぁ(; ̄ェ ̄)
ウルフクリーク/イヴァン・ミラット
3人のバックパッカーは オーストラリア大陸横断の旅中。そういや、ここら辺にウルフクリーク国立公園あるってよ、行ってみよーぜ!
ウキウキしながらウルフクリークまで来たところで車が故障(でたw)。
困った3人に偶然通り掛かった人の良さそうなオズィ『俺が君達の車をけん引して街まで行っていやんよ』。
3人は遠慮しながら図々しく車をけん引してもらう事にして、街を目指したハズなのに・・・拷問されてマース(・∀・)
■みんな大好き・ミックンこと史上最強の追跡者(ネメシス T型ではない)・ミック・テイラーのデビュー作ですな。
実話だって煽り文句で結構観てるチビッ子も多い思いますが、実際の事件をご説明しようかね?
1992年にベラングロ・ ステートフォレスト国立公園内で行方不明の男女2人の死体が発見された。死体はそれぞれナイフでメッタ刺し、10発も銃で頭部を撃たれているという酷い状況だった。
さらに同じ公園内から6人の白骨化した死体が発見された。死体達は身の毛もよだつほどの有り様で、脊髄を切られたり、首を切断されたり、頭部を激しく撃たれたりなど残虐な殺害方法で殺害されていた。
チマタは全ての被害者がバックパッカーという事で、この謎の殺人鬼を『 バックパッカー・マーダラー』と名付けた。
実際の惨劇の舞台は緑うつくしベラングロ・ ステートフォレスト↓
コチラが作品の惨劇の舞台ウルフクリーク国立公園↓
ほどなくして、1990年に バックパッカーしてこの付近で怖い思いをした男が警察に情報を提供『1990年に、この付近でトラックに乗った男が僕を親切に拾ってくれたんだ、最初は普通だった男が急に僕に銃を突きつけられてタマゲて逃げた。』
この証言である一人の男が浮かび上がる。
イヴァン・ミラッドだ。
殺る気 マンマンなイヴァン・ミラッド!!↓
そしてコチラがミック・テイラー(イヴァン・ミラッド)↓
うん、目クーソ、鼻クーソなビュジュアルだね!(ほ、褒めで)
調べた感じ『ウルフ・クリーク』のように派手に人体破壊はしてなかったようで(いや、充分酷いが)、かなりの銃マニアだった。
タンマリと証拠が出て来て逮捕されたイヴァン・ミラッドですが、あくまで『自分はハメられた、犯人は他にいる!』と抵抗し続けてるそうで(獄中の抵抗っぷりの方を映画化したら良い思うw)
このミックン☆スマイルがクソまぶしい!
この、厚かましい感じが『ウルフ・クリーク』のミック・テイラーのキャラ設定に良く生かされておるね。
サクラメント/ジム・ジョーンズ
音信不通の妹から突然手紙が送られてきたパトリックお兄ちゃん。
手紙にはあんなに問題児だったか妹とは思えないほど、穏やかな内容の手紙だった。
『私達は今、エデン・パリッシュで幸せに暮らしてます。私達はこうして幸せに暮らせるのもファーザーのおかげです。』
なにコレ?逆に怪しいわ!
嫌な予感がするパトリックお兄ちゃんは、過激な取材スタイルのVICE社のサムとともに、妹の居るエデン・パリッシュに潜入取材をする事にした。
ファ、ファーザーって誰やねん!!
■有名な人民寺院集団自決事件が元ネタ
ざっと簡単に事件を説明するとだな。
ジム・ジョーンズ牧師が立ち上げたキリスト系新カルト・ピープルズ・テンプルは、ジム・ジョーンズのカリスマ性と人類皆平等を掲げて瞬く間に信者が増え、ノリにのったジム・ジョーンズは南米ガイアナに信者達だけのコミューン・ジョーンズタウンを作った、まさに理想郷だったその地はジョーンズタウンと呼ばれた。
しばらくは平和な楽園だったジョーンズタウン、実は教祖ジム・ジョーンズは薬物にズブズブになっており、アメリカ政府が自分を殺そうとしている妄想と幻覚に取り憑かれていた。
胡散臭さい噂の絶えないジョーンズタウン、ついにアメリカの議員が報道記者を従えて視察しに来るが、妄想に駆られたジム・ジョーンズは視察しに来た議員と報道記者を全員射殺。
コレが火種となり、ジム・ジョーンズは信者達にシアン入ドリンクを飲ませ集団自決を敢行、981人の命が失われた。
カリスマ性ムンムンの実際のジョーンズ↓
確かに、当時の演説(説法?)の動画を見てみると人を惹きつける魅力はあるんだな、まるで昔の俳優さんみたいな感じの外見で。
映画では某国の総書記っぽい↓
火種となったアメリカの議員に、助けを求めた信者がいたというね、泥舟だって事が分かっていた信者がなんとかして逃げだせていれば、もしかしたら( ;∀;)
映画でアメリカ議員と報道記者の立場の3人。
しかし981人という凄い数字。動画にもチラチラ映っていた注射器、無理矢理に自決させられた人もかなり居たんだろうねぇ。
実際の集団自決の凄惨さよ・・人が!人が!!
真っ先に子供と老人にシアン入ドリンクを飲ませたらしい・・・。
映画でも子供の屍はキツイ!
ご贔屓のタイ・ウェスト監督した、真面目な作品、なかなか良い出来だと思うのですが・・・
シアンたっぷりジュース。
やはりもう少し教祖ファーザー(ジム・ジョーンズ)側の狂いっぷりを描いていたらヤバイ出来になったかもね( ;´Д`)ちょっと残念。
フローズングランド/ロバート・ハンセン
1983年アラスカ・アンカレッジ。
モーテルの一室で立て籠もって半狂乱の17歳の娼婦シンディを警察官が保護した。シンディの腕には手錠と何度も乱暴された形跡があった。
シンディの証言で浮かび上がった容疑者犯罪から程遠い町の善良な市民ロバート・ハンセンだった。
しかし、かたや17歳の娼婦と善良市民の狩りロバート・ハンセン、どちらを信じるか?事件はうやむやになりそうな雲行きになってしまうのか?
その頃、身元不明の少女が遺体で発見された。担当していた退職間近の刑事ハルコムは、一連の事件と調書からロバート・ハンセンをマークするのだが決定的な証拠がない。
ハルコムは唯一の証人シンディに望みを掛けるのだが・・・。
■『人間狩り』で有名な事件ですな。
1980年から売春婦を中心に行方不明者が多発するんですが( ;´Д`)なんたってアラスカ県アンカレッジ市よ?
一年のほとんど真冬、事件性のない行方不明者だって捜索するにも過酷過ぎる環境、しかも娼婦って事で当時は本気出して捜索してなかったご様子、ここらへんは映画でもキッチリ描いておるね。
ロバート・ハンセンから監禁されていた17歳の娼婦が手錠を付けたまま逃走し警察に飛び込んできて事件が発覚し、逮捕となるのですわけなんだな。
映画では『ポーラー 』のヴァネッサ・ハジェンズが娼婦役です。
ロバート・ハンセンは娼婦や新聞広告(今でいう出会い系みたいな感じ?)で女達をみつけ自家用飛行機に載せアラスカの別荘に連れていき、別荘で強姦したのちに監禁。
仕留めた鹿さんの前でドヤるロバート・ハンセン
しばらくすると女を全裸で外に出し、逃げる女を猟銃でワザと急所を外して撃ちながらジワジワと追い詰めながら殺すという残忍さ。
昔、イケメン枠だったらしいジョン・キューザックがキモく演じておる↓
大人の取引で4人の殺害は認めてますが、自白では合計30人を誘拐し、17人は殺害したという、残りの13人の事を考えると怖い!!
娼婦と出会い系(新聞広告)の女をあえてターゲットにしてたトコロを見ると、ほとんどが泣き寝入りしてたんだろうね・・・。
映画では、ロバート・ハンセンを追い詰める刑事をニコケイが、わりと大人しめに演じておりますが、ニコケイのスター性がリアリティを薄めてしまうという化学反応が起きてしまい。
正直まったく普通のサスペンス物になっとりますが、実際の事件輪郭ぐらいは分かる思います。
あと、ヴァネッサ・ハジェンズがなかなか体当たりな演技と尻を披露してますんで、是非(・∀・)
今回はこんな感じですな。
実は今回『埼玉愛犬家連続殺人事件』と園子温監督の『冷たい熱帯魚』も書いたんですが、病床の園子温監督に鞭打つ内容だったんで、代打でロバート・ハンセンをムリクリねじ込みました。次回にでもやります、元気になっておくれよ園子温監督。
今回ご紹介した作品は日本に入っとる作品ばかりなんで、是非なんだな!
しっかし、長い長いブログになってもうて、読む気も失せそうになりそうだなwここまで4715文字( ;´Д`) ゲッツリ。よく読んでくれた方々よ、苦労さんだったな!(褒美はない)
また来週っ!(。´・∀・)ノ゙