BLOOD HUNTERS(2016)
Storyline
ジャンキーのシングルマザーのエリーは息子を送り出してから、クスリのせいか?道に倒れて気を失ったトコロまでは、かろうじて覚えているのだが。
なんで、こんな薄暗い病院のベッドに拘束されてるのか?
なんで、縛られたベッドの横に盛大にモツデロンして死んでる男がいるのか?
なんで・・・ボテ腹になっとるのかっ?!
もう、何が何だかわからんが、取りあえずコノヤバい状況下は誰かに説明してもらわんとイカンし、身に覚えのないこのボテ腹・・・なんか下腹に力入れたらモリッと出そうな感じだ。
なんとか拘束具を外して病室の外に出たが、薄明りの中に人も居ない・・・もう尋常じゃないよ?コレは!!
ウッカリ出ると悪いので内股でヨロヨロと廊下を歩くエリー、明かりの漏れている部屋に入るとビニールカーテンの向こう居たのは。
エリーと同じように拘束されたオッさん♡
オッさんのも腹が出てるんで妊娠?!と、思ったがただのメタボだった・・・
オッさんも、コノ状況に関しては全くわからないらしく、2人で手掛かりを探しつつ薄明りの中で病院の出口を探す事にした。
が、なんか妙な視線を感じる
・・・・・え?
ヤダァ、ヤメテェー、マジに!
うそんっ!?なんかいるなんかいる!?
とにかくなんかが居てる、蠢いている空気がムンムンなのだよ。
抜群のタイミングで病院の明かりが全部消え、半狂乱の状態で逃げ惑うエリーとオッさん。
突如、鳴り響く予備電源の稼働時間カウントダウンの院内放送。
パ二クりながらも、オッさんは予備電源を作動させた人物を探しに、エリーは部屋に残って手掛かりを探す事にしたのだが・・・
探れば探るほどヤバイ具材がゴロゴロ。
エリーとオッさん以外の生存者を発見するも、口うるさいオバちゃんや
場違いな神父さんや
片手が無いインターンの兄ちゃん・・
うん、どいつも使えない人材くさいネッ!( ;´Д`)
やがて病院が暗闇に包まれた時、夜行性の愉快なフレンズ達がやって来るよ!
そして『う、産まれりゅーっ!!』
愛しい息子と再び会えるのか?
お腹の子供(ニヤニヤ)は無事に産声を上げるのかな??
Review
7月のイチオシです(о´∀`о)ヒーヒーフーゥ!
傑作だった『Silent Retreat 』が2013年、待ちに待ったコチラですが世間の評価は低い(いつもの事だが)。
嗚呼、目に入れてもそんなに痛くないトリシア・リー監督作品のコチラ最近流行りのボテ腹ホラーです。
ドラッグのやり過ぎで失神、モツ丸出しの死体ゴロゴロの謎の病院で目覚めて
身に覚えもないボテ腹になってて(しかもすぐ産まれるぐらいの)絶対に起こってはいけない事態になったシングルマザーがヒロインです。
息子と別れてコノ腹具合だと相当に時間が経ってる、しかも仕込まれた覚えもない。
そして、オッさんもエリーも記憶はないが、妙な場面のフラッシュバックがチョイチョイ起きる。
そしてグイグイ来る異形の皆様ね、謎過ぎるわよね☆
産気づくわ、予備電源の稼働時間のカウントダウンの院内放送が急かすわ、異形はワラワラするわのシーンのスリリングさが良かった。
この展開でも充分に破水しそうなんですが、後半の『おセンチホラー』展開で幕を降ろす辺りのセンスも良きかな。
『Silent Retreat』で好きだった得体の知れない不穏な空気を出す匠のワザ健在です 。
ひじょうに登場人物と観てる側のシンクロ率を上げるのが上手い監督です。
『Silent Retreat 』ではヒロインと一緒に叫びましたが、今回はエリーが出産のシーン(帝王切開だかな!)で一緒に力んで危うくプッチ糞を出産するトコロでした、ええ、今回もヤラレました。
『Silent Retreat 』詳しくはコチラ↓
今回はDVDスルーしそうな気がしますんで、極力ネタバレはすえおき対応です。
特に声を大にして言いたい推すべきポイントですが『THE VOID』と同じく、早い段階で謎の異形を出し惜しみなくガンガンと出してるトコロが、やけに男らしいっ!!
この異形ですがCGとかじゃないってトコロも好感度ウナギ登ります。
『Silent Retreat』でも異形はCGじゃなかったトコロをみると監督のコダワリかもしれませんな。
怪しげな神父と、インターンの兄ちゃん、オッさんに見守られながら爆誕するお腹の赤子は必見です!(この絵面がみたかった!!)
神父役のジュリアン・リッチングスさん、アババな役が多いキワモノ俳優さんですが、この作品のインタビュー映像で素のジュリアン・リッチングスさん見たのですが、えらい渋カッコ良すぎてビックリでした(;≧д≦)